先月私たちが主催したオンラインの「既卒女性の大学院進学とライフイベント」で、参加者の方から受けた質問のなかに、院試のハードルについて知りたいというものがありました。
「大学学部受験とどちらが大変か」というお話も出たかと記憶しています。
結論からいうと、筆記試験は丸暗記を求められるような性質のものではないので、記憶力低下を嘆きがちな既卒世代でも、意外と大丈夫です!
ただ、それぞれの分野で必読書がたくさんあると思うのですが、量的にも内容的にも、なかなか難易度が高いですよね。
そこでお勧めしたいのは「読んだことにする」という手です。
たとえば社会学や人類学、言語学で必読のミシェル・フーコ―を検索してみてください。
フーコー自身の著作だけでなく、『フーコー入門』『ミシェル・フーコー:近代を裏から読む』『フーコー・ガイドブック』など、フーコーについて書かれた日本の研究者の本がたくさん出てきます。
また、論文検索サイトCiniiでフーコーの「書評」をキーワードに検索してみると、これまたいろいろ出てきます。
こうした本や書評、または訳本巻末の「訳者あとがき」などででもって、ある程度「読んだことにする」のは、初めのうちはかなり有用です。
その研究者はどこを重要と思ったのか、どんなことが界隈で論争になっているのか、こうした本を数多く読むことで、手っ取り早く研究の「勘」を掴むことができるようになります。
そして、その勘は記述式の試験対策にも、研究計画書を書くにあたっても、そのまま効果を発揮することと思います。
院試は対策をすれば間違いなく太刀打ちできると思います!!
博士課程在籍(L)
新入社員の頃、先輩社員や上司が、自分が作成した決裁書をよく添削してくれたのを(失敗ばかりで苦い思い出とともに・・・)よく覚えています。決裁されずに真っ赤になって突き返されて、落ち込んだことも数知れず。本当に鍛えられました。いや、でも裏を返せば、新人をこれだけ教育する余裕がある企業とも言えますね。
先日、治部れんげさんがご講演の中で「大学院では、書いたもの(レポートなど)を先生が時間をかけて丁寧に見てくれた」という話しをされています。まさに同感!!!
ある程度仕事がまわせるようになってくると、自分が書いたものについて周囲からあれこれ言われる機会は少なくなるかと思います。でも「大学院」は年齢や性別、職歴もほとんど関係なく…ゼミの発表資料からレポートや論文に至るまで、教授やゼミ仲間から容赦ない質問やコメントをもらいながら、やっぱり鍛えられます(笑)これは、やっぱり「大学」という世界でこそ経験できる貴重な時間ですね。
これから大学院進学にご興味のある方で、まだ治部れんげさんのご講演を視聴されていない方はお急ぎください!録画配信は本日12月20日(日)まで。チケットは21時55分に販売停止となります。どうかお見逃しなく!
https://sedai-tsunagu-video.peatix.com/
(S)
イベントご参加者H.Mさんからのご寄稿です。コロナ禍の英国で第三子を授かり最終帰国。親族からの育児支援があり、遠隔であと1年指導を受けて、来年論文提出だそうです。こういう形もあるのですね。
イベントビデオ販売は20日までです。関心のある方はお早めに。(N)
https://sedai-tsunagu-video.peatix.com/
--
第一子2歳、第二子6ヵ月の時に夫の仕事に帯同していたイギリスで大学院に進学しました。第二子妊娠中の一時帰国の際に、一橋の恩師に小さい子がいる中での進学を迷っている旨相談したところ、「大丈夫、はじめてしまえばなんとかなります」と背中を押して頂いたのが決め手でした。
同級生には仕事をしながらのパートタイム学生も多く、入学式で「仕事だけでなく、家庭や地域でそれぞれが担っている責任と学業をうまく両立してください」と言われたのが印象に残っています。日本だと、有償の仕事ほど優先度が高いと考えられがちですが、育児や介護はもちろん、地縁や宗教、趣味などのコミュニティで各人が無償で担っている役割も当人と社会双方にとって重要なはずで、色々な役割を果たせてこその豊かな人生であり、「社会人」/「市民」なのだなと感じました。その他大学には教職員と学生向けの保育園(ウェイティングリストが長すぎて入園は困難)や、育児中の学生のSNSグループがあり情報交換の場となっていました。
専攻が都市研究だったこともあり、論文には育児中に得た気付きや視点を積極的に盛り込むようにと指導されました。教授陣のお子さんと自分の子どもの年齢が近く、飲み会やフィールドワークに子連れで行ったのも良い思い出です。
今夏日本に帰国後はオンラインで指導を受け、先日修論の提出期限直前に第三子を出産、提出を延ばしてもう一年学生をすることにしました。白目を剥きそうな日もありますが、夫と義母や地域の子育て支援などに助けられ、ここまでなんとかなっている・・・(?)新たな気付きを求めて、子どもたちと引き続きフィールドワークをしたいと思います。(H.M)
先日、治部れんげさんをお迎えして大盛況に終わったイベント「既卒女性の大学院進学とライフイベント」に、参加者の皆様からメッセージをいただきました。そのひとつを今日はご紹介します。
————
結婚による海外移住と職種変更、出産育児による仕事の中断で、キャリアアップがかなり難しくなりました。
このまま不完全燃焼(?)で諦めたくないので、何かに繋がるかもしれないという思いで大学院進学を検討しています。
同じような方のご経験を伺うまたとない機会なので、参考にさせていただきたく申し込みさせて頂きました。
とても楽しみにしております。どうぞ宜しくお願いしています。
S.Wさん
(P)
11月20日(金)夜20:30から2時間に渡って、私たち「世代をつなぐ会@一橋」のメンバーによる、「既卒女性の大学院進学とライフイベント」が開催されました。
真剣に大学院進学を考えている方や、現在すでに大学院で学んでいらっしゃる方など、多様なバックグラウンドをお持ちの20~50代女性、また貴重な男性参加者もいらっしゃり、楽しいひと時となりました。
前半は本学出身のジャーナリスト、治部れんげさんの基調講演。
テーマは「働き、子育てしながら大学院へ行くこと」でした。
どんなきっかけで、どのようなタイミングで大学院進学をしたか、いかに仕事と学業を両立させたか、といったご自身の体験を紹介しながら、今進学を考えている人たちに向けて貴重なアドバイスとなるお話をしてくださいました。
特に私の印象的に思ったのは、大学院進学にかかる費用を、学費だけでなく、「機会費用」(院に通うことで減る本来の収入や、逸してしまう仕事のチャンス)から考えてどう捉えるかについてでした。
どのお話も楽しくて、あっという間の30分の基調講演でした。
見逃してしまった方も、大丈夫です!笑
本イベントの録画を、1か月間ほど視聴することができます。
ただいまITに精通するPOKOさんが編集作業に当たっていますので、配信開始まで今しばらくお待ちください。
イベントはその後、zoomのQ&Aやチャット機能を使って、パネリストと視聴者の双方向による活発なやり取りがなされまして、とても盛り上がりました。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!!
博士課程1年(L)
いよいよ金曜日はオンラインイベントです! 一橋に限らず、なるべく多様な大学院や専攻の話題を準備中です。また、後から録画も見られます。現在28名参加で残席67です。チケット購入よろしくお願いします!
さて、基調報告をいただく治部れんげ氏の『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社、2018)と『「男女格差後進国」の衝撃:無意識のジェンダーバイアスを克服する』(小学館、2020)を読みました。
前者は四六判256ページ、全7章で実用書色が強いです。2・3章はジェンダー炎上事例集、4~6章は修士論文を基にした、ジェンダー規範の変容に伴うディズニー・プリンセスの変化の研究です。https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32237
後者は新書221ページ、全8章。国際機関や日本政府の目標から家庭内の実践ノウハウまでを全部カバーする、ジェンダー平等実現のための壮大な手引書です。https://www.shogakukan.co.jp/digital/098253800000d0000000
2冊の本は、いずれもビジネスパーソン、特に物事を決める地位にある人を意識して書かれています。ジェンダー平等は、人権の問題でありつつ、(コロナ禍など)非常時に強い経営や、地方自治体存続のための手段でもある、とするところに特徴があります。一橋の法学部を卒業し、経済記者のキャリアを積んだ後、一橋MBAを経て、ジェンダーの専門家として独立した筆者の特色が現れています。
個人的に最も印象に残ったのは、後者第7章「『母親だから』諦めてきたことはありますか」に出てくる「子育て中は身体は忙しいが頭は暇。だから人間関係で悩んで追い込まれていく」という発言です。辛いだろうし、もったいないなあ。大学院にできることが、きっとあるはず。というわけで、まずはzoomでお会いしましょう!(N)
30代後半で大学院に進むことを決めた際、やはり学費が気になりました。一橋は初年度の入学金を除けば、毎月5万円弱くらいの計算になります。子どもにお金をかけなければならないところを、自分に学費をかけるなんて…と、初めは後ろめたい気持ちに。
でも、これはけっして高くないのだ!と思う理由はいろいろあります。
まず、修士課程は「研究」手前の、修行の費用だと思うしかないほど、自分の未熟さを実感しました(涙)。また博士課程は、博士号というライセンスをもらうための経費といえるのではないでしょうか。
院生ならではの特権もあります。「院生棟」であるマーキュリータワーには、研究室(院生向けに24時間勉強できるスペース)が置かれているので、自宅以外に固定の勉強部屋が確保できます。
それから印刷用にコピーカードが配布されたり、図書購入予算(1人上限10万円/年)もあります。高額な書籍は、この制度を利用して図書館に入れてもらうことができるんです。
その他、学費自体の負担を減らすチャンスも皆無ではありません。近年は年齢制限を設けない奨学金がちらほらあるんです。実は私も、ありがたいことに現在ある財団から授与型の奨学金を受けることができています。厳しい所得制限はありますが、一橋大学にも奨学金制度はありますし、所属する研究科によっては独自に奨学金を設けたり、学会発表時の交通費などを補助する制度もあります。
また、大学内には院生向けのさまざまなアルバイトがありますので、収入を得る機会もあります。私は今期、オンライン授業用の教室管理のバイトと、指導教授のリサーチアシスタント(先生の研究のお手伝いや雑務をする)を始めました。
ちなみに、修士から博士に上がる際、内部進学だと受験料が要りませんでした。これがスタンダードだとは知らなかったので、ものすごくおトクな気分を味わいました(笑)。
博士課程1年(L)
今週末は、一橋も大学院の入学試験が行われています。(部門や学科によって試験日程は違うようです)院試となると学部入試とは雰囲気が全く違いますね。受験生は年齢もバックグラウンドも本当に人それぞれ。みんな色々なものを背負いながら(!)院試に臨んでいるんだと思います。エールを送らずにはいられません。どうかみんなが力を発揮できますように。
ところで、やっぱり重要なのは院試の前の行われる研究科の入試説明会でしょうか。私も受験した年に参加しましたが、先生方がほぼ全員出席されて、研究内容や入試のことなど直接お話しできる機会でした。私は以前に先生の著書を読んで、この研究室に入りたい!という希望は密かに(笑)ありました。でも、初めて先生ご本人を見て、緊張MAX・・・。直接お話ししてみたかったけれど、人気の研究室で志願者も多そうだし、かえってボロが出てしまっては秋の院試に影響あるかな・・・なんて心配してしまい、結局、本命の(!)先生には近づくこともできず、遠巻きにして見るだけで帰ってきてしまったのを今でも鮮明に覚えています。
幸いこの先生の研究室で6年間の大学院生活を送り、一昨年、何とか無事に博士号にたどり着きました。在学中にいただいた育児支援は金銭面はもちろん、精神的にも本当に大きな励みになりました。入学した時に1歳だった長男は、修了した時に小学生1年生になり、そして博士4年の時に次男を出産しました。
来月20日(金)には、治部れんげさんをお招きして「既卒女性の大学院進学とライフイベント」のオンラインシンポジウムがあります。私もとても楽しみにしています。大学院進学にご興味のある方やご家族のみなさま、ぜひご参加ください!(S)
私は大学院を卒業して6年目になりました。あの頃を振り返るようなことがありました。
今いるカンボジア人の博士号取得者から、論文が届き読んで意見を欲しいと言われたのです。カンボジアでは、校正や査読にはまだ予算が当てられておらず、私のようにボランティアの研究者、教育者で研究がチェックされています。
読むと、非常に興味深い内容が「カンボジア人の声」で綴られていました。私の専門分野ではないのですが、その専門の教育問題に触れられていたため、大筋でわかりました。
今でもカンボジア研究といえば、諸外国の研究者によって語られることがほとんどです。カンボジア人で博士号を取得した人が研究者になるのは非常に稀で、背景には国に研究者としてのボジションがないことがあります。
しかし、そういった困難な環境の中で、一際の努力をして博士号を取得し、この国を良くしたいと思う若者たちが出てきました。
私は、困難な現実に屈することなく、希望を持ち続けて欲しいと思いながら、論文を読んでいました。
こうして、「カンボジア人の声」で論文が発信されることで、研究への価値が見出されていくことと思います。
これは、世代をつなぐ会@一橋が目指そうとしていることと重なります。研究者が様々なライフイベントを経て、途中で諦めることなく、世の中にその声を発信して欲しいと願います。
まだ、微力ではありますが、もうこの会ができて2年間、途切れることなく続けられてきました。
ご支援いただき、ありがとうございます。
(P)
まだまだNETFLIXで上位ランクに入っている『愛の不時着』、私も韓国研究者の端くれとして見ないわけにはいかないだろうと、鑑賞してみました。これは、母たちに注目して見ることができるなと感じます。ドラマには3人の母が出てきます。以下、少々ネタバレがあります。
・北朝鮮兵士ジョンヒョク(主人公)の母
・北朝鮮の富裕層の令嬢ダン(ジョンヒョクの婚約者)の母
・韓国の財閥の娘セリ(ヒロイン)の継母
ジョンヒョクの父は北朝鮮ナンバー3の地位にあって、家父長制を体現する人物です。ジョンヒョクの母は、おそらく夫に従う年月を送ってきたことでしょう。ところが長男の死をめぐって(ジョンヒョクの兄)、夫への思いが静かな憎しみに変化したものと推測されます。彼女は、自身の政治生命を優先させようとする夫からジョンヒョクを庇い、その無謀な恋を応援します。そんな妻の意外な態度に、ナンバー3も気圧されてしまいます。
また、ダンの母も娘の幸せを心から願う人物です。彼女は夫を亡くしていますが、デパートの敏腕経営者であり、軍で高位に就く実弟を下僕のように扱います。そんな実力のある彼女は、娘を政略結婚の道具にするつもりは毛頭ありません。一生に一度の恋の果てに、一人で生きていく選択をする娘を全力で応援します。
だから、ジョンヒョクの母とダンの母が破談を決めるシーンは胸を打ちます。破談は両家の体面を傷つけるものなのでしょうか?いえ、そんな価値観を子どもたちに押し付けまいとする、母たちの決起なのだと思います。
それはとりもなおさず、自分たちの時代には叶わなかった個の尊厳を、次世代に託そうとする母たちの思いです。ダンの母も、きっと親の決めた結婚だったことでしょう。
また、ユン・セリの継母の心の不安定さは、夫がよその女との間にもうけた娘(セリ)を育てなければならなかったことに起因しています。財閥の主たるもの、外に女がいて当然とされた世代ですが、彼女は夫への恨みを無辜のセリに向けてしまったことを悔いています。長い葛藤を経て、彼女もやはり、自分には叶わなかった生き方を娘に託そうとします。そして、娘セリを支える力強い存在になっていくわけです。
こうした母たちの痛烈な思いに支えられて、ジョンヒョクとセリは愛を成就させていきます。人々の新しい価値観が分断線を越えうることを映し出しています。
このドラマでは主人公の父たちに総じて存在感がありません(ナンバー3の権力は有益でしたが!)。古い時代の象徴である彼らの描き方を通して、消えゆく価値観をうまく投影していると感じます。
翻って日本の現実社会でも、私たち現役世代は母たちの思いに支えられていると感じます。女に学問なんか必要ないと言われたり、嫁としての務めに苦労したり、外に働きに出られなかったり…『不時着』の母たちの思いは、日本の母たちの像にも重なりました。
ちなみに、一橋大学大学院の言語研究科には韓国学研究センターがあり、日韓の著名な研究者たちを招いてのシンポジウムが頻繁に開催されています。また、修士課程~ポスドクまで研究奨励費の出る制度もあり、韓国関連の研究をする場合には恵まれた環境がありますよ。⇒リンク http://kanken.gensha.hit-u.ac.jp/shourei.html
博士課程在学L
9月もあっという間に最終週。
本来ならば、多くの留学生が来日してキャンパスライフを始動する時期ですが、国境をまたぐ人の往来がこれだけ制限されてしまって、留学を延期したり断念したりしているのは本当に残念です。
実は私自身、大学入学前から一橋の派遣留学制度に憧れて(!)入学したタイプ。学部3年の時に如水会・明治産業さんの支援を受けて中国の大学に1年間留学させていただきました。(今の状況は分からないのですが、当時は文部省の国費留学よりも、如水会の派遣留学の方がずっと恵まれていて、如水会の選考試験が×だったら国費留学試験にまわる・・・のような状況でした。)壮行会で学長の石弘光先生が「留学生活では迷ったらチャレンジする方を選ぶんですよ!」と派遣される学生一人一人と握手して激励してくださったのも、忘れられない思い出です。あっ年齢バレちゃいますね(笑)勿論、留学生活は、その後の人生に大きな影響を与えた貴重な経験でした。数年前、留学時代のクラスメートに15年ぶり(?!)にロンドンのOxford St.でバッタリ出会った時には、なんと世界は狭いことか・・・と思ったものです。しかもお互い家族連れ(!)今は、オンラインでほとんどのことができるようになってきましたが、やっぱりリアルな留学は世界をぐっと身近に感じる機会ですよね。
来月以降、日本も留学生の入国が徐々に再開するようです。留学を目指す学生(送り出しも受け入れも)の夢が1日も早く叶いますように…と願っています。(S)
【リンク】はHEPSA(一橋大学派遣交換留学生の会)
https://international.hit-u.ac.jp/jp/abroad/hepsa/index.html
投稿遅くなりました。先日、友達の友達が主催する「知財女子会オンライン」のzoomに参加してみました。勤務先がある人もフリーの人もいたし、世代も多様でした。「理系」というかハードサイエンスのバックグラウンドを持つ人が多く、心地よいアウェイ感がありました。
知財の仕事はワークライフバランスをとりやすいです。その理由は、1)法律の他に最低1つ(技術・デザイン・経営など)の専門性を要求されるため、仕事の単価が高いこと(その代わり参入障壁も高い)、2)評価基準が成果主義的なこと(特に権利化の仕事)だと思います。
とりわけ特許の分野は、人間よりは自然(法則)相手の仕事という側面があるみたいです。聞くところによると、その気になれば1日人と話さずに仕事を終えることもでき、逆に話好きな人は重宝がられるとか。リモートワークとの相性も抜群です。WLB重視の男女は、知財の仕事にご注目を!
「文系」ないしソフトサイエンスの大学である一橋出身の知財人も、実はたくさんいます。商法・独禁法ゼミから突然変異した私もその1人です。
「知財女子会オンライン」のフェイスブックページをシェアします。目下主催者が1人で更新しているようです。よろしければ、当ページ同様、いいね!やフォローをよろしくお願いします。(N)
https://www.facebook.com/ipwoman.jp/
先週のLさんのお話にあった、「保育園等に大学院生である保護者の活動を理解してもらう大変さ」を考えていました。
子育てをしながらというのは、まだ大学の中でも肩身の狭い思いをすることが多いと思うのですが、さらには保育園でも理解を「してもらう」必要があるというのは、大変なこと。やり続けているうちに、自分が悪いんじゃないか、わがままなんじゃないか、求めすぎなんじゃないかと思うこともあると思います。
世の中がこんなに共感!共感!と言われて、遠くにいる人にも助けを出したりしているのに、この壁は何でしょうね。それを表すのが、日本独特の「私は〇〇です」というバッジをつけて、無言で察してもらうやりかたのような。
だけど、これからちょっとヒントを見つけた気がします。何をメッセージとして伝えると、相手が気づきやすいか。
「子育て」というメッセージでは、多分伝わらないんですよね。なぜなら、それは「みんな」同じ状況ですから。
もし、「研究者」という職業として認められるのなら、もっと理解されやすいのかもしれませんが、院生は職業が「大学院生」になりますよね。
そうすると、世間の見方は「学生」になる。そして、学生のイメージ=自由、遊んでいるの方が先に来てしまう。なんとまあ!
ちょっと話がずれますけど、日本の女性の社会進出は、経済発展に紐付けられて伸びたと思います。なので、経済がダウンすると、女性が働きにくく、失業しやすい。子育て=女性というだけではないですが、まだまだ女性が多くを負担しています。厚生労働省が出した資料によると、男性が子育てにかける時間は子供が育つまでわずか3年だそうです。
そして、何が言いたいかというと、日本の場合は、経済と結びついていれば、納得や共感を得やすいのか?というところです。
「私は子育てして学業もしている」と言っても「稼いでない」から理解されないけれども、「私は子育てして、職業は研究者です」というと、「仕事してる」として理解されやすいのではないかと。
そう思ったのも、私も出産後に大学院に行くことに対して、広く世間に問うたところ、6割反対、1割どちらでもいい(人それぞれ的な)、2割賛成という感じでした(2012年当時)。反対理由は、大雑把にいうと「自分の好きなことをするために、子育てをしないのはどうなのか?」という感じなんです。
学業って自分のためだけなんでしょうか?
ましてや研究って、世のためになっていないのでしょうか?
私は今更ながら気が付いたんですが、私が文献をみるたびに、女性が一人もいないんです。それだけ発信されてないんです。
論文は引用されてなんぼとも聞きますが、女性が書いたものがなくて、引用できないんです。
こうなると、どうなりますか?
最近では、イベント登壇者の顔ぶれが男性ばかりという批判が男性からもされていますが、これには反論も多数あります。「実績のある女性がいないからだ」
これに対する反論ももちろんあります。けれども、自分も引用文献に載せている女性がいないことに気がつきました。
こういう状況ですが、この令和の時代に、男女の話をすると「古い」とスルーされることが多いんです。それはそうです。学校ではとうの昔に「平等」と習うのですから。
世代をつなぐ会の活動は小さいのですが、こうしたスルーされがちなことだけど、実は大事だということを支えているような気がしました。
活動1年半で300人のフォロワーがつきました!!ありがとうございます。どうか、これを1000人にしたいのです。応援よろしくお願い申し上げます!!
P.S 今日は熱が入ったのか、1500字も書いてしまいました(笑)
(P)
前回の話の続きです。
2年前の4月、子どもを幼稚園に通わせながら院生生活を始めましたが、両立できずに非常に困っていました。
そんな折、近くの保育園で欠員が出たという話を知りました。一か八かで入園希望を出してみると、入れるとの連絡が来ました。年少の5月というタイミングでは、既にみなどこかに入園したばかりで、きっと他に申込者がなかったのだと思います。
入園金やグッズにつぎ込んだものを2か月で捨てるのは惜しかったですし、保育園が正解となるとは限らないだろうことに悩みました。でも、現状打破には生活リズムを変えるしかないと思い、転園を決めました。ひとつ幸いだったのは、子どもは新しい環境が大好きで、本人にとって転園がなんの問題もなかったことです。
ところが、保育園の担任となる先生から「お子さんを連れて(入園の手続きに)2時に来て下さい」と問答無用の電話が入ったときから、ああ嫌な予感がすると思いました。先生たちの都合を考えると2時なのはよくわかりますが、平日2時に行けないから保育園を希望していることへの理解が感じられず…そしてその予感は的中しました。
私は役所に出していた8:30~18:00の預かり希望が通ったものと理解していたのですが、先生は「お母さんの学校は何曜日に何時から何時なんですか」と言い、しきりに紙に書かせようとします。
そうした資料は役所に出していたので戸惑うと、先生は「授業が終わり次第来てもらわないと」とものすごい圧迫でした。つまり2時、3時に迎えに来いというのです。
いえ、大学院はそういうところではないんです、と恐る恐る申し上げても、どうやら先生は「学生=遊んでる」という強固な思い込みがあるようです。そして「保育園は幼稚園とは違うんですよ」と”無知”な新参者の母親を諭そうとします。
また、初めの1週間は必ず「慣らし保育」(短時間保育)をすることが決まりだと言うではありませんか。毎日毎日が必死なのに、また1週間学校に行けないではないか!
これは大変なところに来てしまったと思い、役所に問い合わせをしましたが「(学生のお母さんの)授業が終わり次第迎えに行くようにという決まりはありません」←以上、他に何か?という感じで相談終了。わかりました、自分で解決します!
とはいえ、既に退園届を書いて挨拶までしたのに、今さら幼稚園に「やっぱりやめません」とは言えず、選択肢はありません。そうなると、私が下手に出ることで、子どもに危害が及ぶことが一番の心配でした。子どもはいわば人質ですから、先生へのひと言ひと言に神経を使います。
そこで、私は先生に丁寧に手紙を書きました。文科省では1単位あたり45時間の学修を標準と定めており、そこには授業の3倍の自主学修時間が含まれている旨、私は今期16単位履修登録しているため、週5x8時間勤務以上の時間が必要である、という旨です。
すると一応は「わかりました」という返事がもらえたため、私はもろもろ目をつぶり、そのままお世話になることにしました。
院生をしながら子育てをしている人は稀なため、参考となる事例や対処法がなかなか見当たりません。どう判断したらよいか悩むことばかりでしたが、私の場合は一橋の男女共同参画室が救いとなりました。職員の方たちはとても親身に相談に乗ってくれましたし、参画室で企画してくれるランチ会では、別の研究科の子育て中の院生と知り合うことができました。
なお、博士課程で授業数が少なかった一橋の友人は、指導教授に依頼して「研究時間確保のために保育が必要である」と書面にしてもらっていたそうです。
それでも保育入園激戦区だったためか、すんなりOKとはならなかったそうです。自治体によって審査基準はまちまちでしょうから、誰もが手探り状態で、また交渉を要する場合が多いといえるかもしれません。大学院が「勉強」や「カルチャースクール」とは違い、「研究」をするところであるという認識が広まるといいですね。
博士課程在学(L)
昨日が夏休み前最後のオンライン授業でした(中央の非常勤)。せっかくなので、一橋の助成を得て、「ファッションロー入門」というオンラインイベントを開きました。登壇者2名と千代田キャンパスの教室に集まり、窓とドアを開放してzoomを発信。それぞれの講義の後、出席者からチャットで続々と寄せられる質問を前方スクリーンに映し、3人での対話も交えて答えていきました。やっぱりリアル対面は空気感が違います。
パソコンを有線LANにつなぎ、JABRA 510スピーカーフォンを卓上に置き、150度広角カメラのSANWA CMS-V53BKをビデオ撮り用の一脚に固定してガムテープで机の端に止めてます。
今のところ、一橋では秋学期から少人数科目を対面で開講してもよいことになっています。しかし、対面参加を学生に強制することはできません。今からオンラインハイブリッドに慣れておいて、できるだけ活発なゼミを目指します。
オンラインハイブリッドが定着したら、子育て院生も参加しやすくなりますね。(N)
先週Sさんの投稿を見て、私の経験もシェアさせてもららいたいと思いました。
私は一橋の修士に入るとき、子どもが年少でした。我が家は海外からの帰国だったうえに、転入先は初めて住む地域で様子がわからず、園探しにはかなり緊張していました。
そもそも住所がなかったので、家を決めてから園を決めるか、園を決めてから家を決めるか?についても、かなり迷いました。
前年秋の段階から役所に電話して相談していたのですが、「学生さんは保育園はちょっと(ムリです)」とすげなくされ、やっぱりなと思い込み、早々と幼稚園に決めていました。
18時まで延長保育のあるところが見つかったのですが、次のような問題がすぐさま起こりました。
1、昼寝の時間がないので、帰宅途中の自転車で毎日子どもが寝てしまう。そしてへんな時間に起きて、寝ぼけて泣き叫び、手が付けられないほど暴れる。
2、入学式の日に通知された園バスの到着時間が朝10時と遅く、利用を放棄。結局往復4キロ×朝夕を自転車で送るはめになった。こんなことなら電動自転車を買えばよかったと大後悔。
3、幼稚園は親子イベントが多く、日中頻繁に親を園に呼んでくれる…
修士1年の前期は単位をできるだけ取りたいと思い、少々無理して登録していました。そのため、ただでさえ授業の準備が大変なのに、親子ともども生活リズムがつかめず疲弊する毎日でした。
幼稚園にその他の不満はなく、子どもも楽しく通っていたのですが…
ほかの学生パパママのみなさんは、どうされてるんでしょうか?
ただ、いま考えると、状況にもよっただろうなと思います。
もし子供が昼寝なしでも平気の子だったら、もし園バスが朝8時くらいに家の前に来てくれていたら、もしもっと私の授業が少ない時期だったら…
結局私は2か月後の6月に、苦渋の選択で保育園に子どもを転園させました。
ただし、それでめでたしとはいきませんでした。
また次回にお話ししようと思います。
そんな息子も来年は小学生です。
先日は池田屋という工房系ランドセルの展示会に行ってきました。
上品な淡い色味の艶消しで、大人が「持たせたい!」と思う品でした。
博士課程在学(L)
ズバリ「履修登録票(時間割表)」を自治体窓口にそのまま提出すること!
(今日は少し長文でゴメンナサイ。最近、後輩から質問を受けたので、自分の経験を書き留めておこうと思います。)
学生ママが保育園を申請する時、役所からは、大学発行の「在学証明書」を提出することを求められます。でも、残念ですがこれだけでは「フルタイム学生」(フルタイムで就労している「ワーママ」と同じ時間、研究している!)とは証明されないのです。
「ワ―ママ」ではなく、「学生ママ」だと分かると、今度は「時間割表を追加で提出してください」と言われます。授業日数やコマ数を確認するそうですが・・・。
でも、小学生じゃないから毎日5時間授業とか(笑)そんなことがあるわけもなく、ましてや院生なんて、登録する授業は「ゼミ+授業1コマ」の週2日だったりするわけです。そうすると、時間割表を1枚ペロッと提出するだけでは、「週2日大学に通っているだけですね、時間も数時間ですね・・・」となり、「フルタイム」とは認めてもらえず、(保育園選考時に優先度をはかる)基準ポイントが下がってしまうのです・・・。いや、確かに毎日大学には行かないけれど、ゼミに出席するのにどれだけ準備が必要か。ましてや院生なんて、実習やら研究があって、論文を書いて、それだけでも結構大変なのに?!となりの研究室の研究補助を頼まれたり、後輩の指導まで任されることも(-_-;) 決して時間割表にのっているわけではないけれど、時間が足りなくて明け方まで論文書き直すことだってあるわけです。でも自治体の窓口で、長々とこんな説明をしても、証明するのはなかなか難しいのが現実です。
世の一般的なイメージで、大学生ってヒマでしょ~と思われているようでして・・・。
いやいやそういう大学生もいますけれど、こちらは人生かけて(!)大学院生やっているのよと内心、思っていました。
で、埒があかないので、指導教授にも相談して、(子どもが保育園に入れるよう)嘆願書を書いてもらい、その中に週5日・8時間以上研究しています(!)という文言を入れてもらいました。当時、教授も、学生の「推薦書」を書くことはあるけれど、「保育園のための嘆願書を書いたのは初めてだよ~」とおっしゃっていましたが。入園の選考結果をみる限り、当時の私は、「フルタイム学生」として認めてもらうことができたようです。時間割表は結局、提出しませんでした。
自治体によって制度も違い、対応も様々だと思うので、これから申請の方はその点ご了承くださいね!一概に・・・とは言えませんが、やはり学生=「フルタイム」と認めてもらうのはなかなか難しいようです。時間割表の提出を求められたら、そのまま提出は絶対NG。学業が、週5日8時間以上の労働時間に相当することを何らかの形で補足して証明しましょう。一橋で学ぶ人(特にママやプレママ)は、夢を持って学んだり研究したり、気骨のある人が本当にたくさんいるので、安心して子どもを預けて研究ができるように、ぜひみんなで応援してほしいなと願っています(S)
育児支援基金創設から3年、おかげさまで寄付総額は450万円を超えました。
■平成31年度(令和元年度)育児支援基金
寄附総額 446,714円
補助支出総額 178,000円
※平成28年度からの寄附総額 4,595,682円
※平成28年度からの補助支出総額 1,269,350円
これからの課題は、利用額の制限緩和などの「利用のしやすさ」の改善です。
これまで、利用上限に達してしまったという研究者の声がありました。
一橋大学の研究者が安心して研究が続けられるよう、これからも継続的な支援はもちろんのこと、利用者の声に耳を傾けるため、「世代をつなぐ会@一橋大学」は活動していきます。
寄付を集めるために活動してくださった皆様、そして寄付をしてくださった皆様に御礼申し上げます。 また、当ページへの「いいね」や「シェア」は、この活動をより広く知っていただくことになりますとともに、運営者の励みにもなりますので、よろしくお願い致します。
(P)
一橋大学では先週から全授業オンラインにて新学期がスタートしました。
家に閉じこもるのであれば文献を読みまくる、論文を書き進めるなど、研究に邁進する学生の声が聞こえます。
私の場合は子どもが登園できなくなったことで、むしろ研究時間が皆無になったのが現状です。
いくら言い聞かせても、息子はしぶとく、しつこく、粘り強く私に一緒に遊べ、友達と遊びたいとと訴えます(涙)
私が今回の外出自粛とオンライン授業化で感じた課題は2つあります。
1つは、この状況で学業のために子ども預けていいかどうかです。
授業のある時間は男女共同参画室の育児支援金を受けて、子どもを預けることができます。
しかし、誰もが感染している可能性のあるなかで、預ける側も預かる側も感染リスクを負い、また負わせてしまうことになります。
PCR検査を幅広くして、罹患していない人は社会活動を行えるようにすることを提言している人がいます。
もしそれが実現できれば、私のような悩みは少なくなるかもしれません。
2つめは、オンライン授業化されると、聴講が難しくなることです。
大学としては聴講を認めていないため、今回のオンライン化によって、授業を登録している学生だけに完全に閉じられた授業になりました(制限の厳しいのは学部の授業だけかもしれませんが)。
私の所属するゼミでは、初回授業にて「コロナを経て世界がどのように変化するか」を議論するものです。
上記の課題も生活のあり方や大学の在り方を考える大きな論点の一つであるのではないかと思います。
博士課程在籍(L)
当会は、2020年度JWLIA基金9万円の助成を受けました!
JWLIAは、米ボストンの某デパートに由来するJWLI助成を受けて、同地でのリーダーシップの研修に行った日本女性たちのOG会(Association)です。JWLIAメンバーで、エルメス会(一橋大学OGを中心とする有志の会)で活動されているTさんのご紹介で、当会が助成に応募し、2度目の挑戦で獲得しました。
このお金を使って、当会の目的である「一橋大学後援会育児支援基金」への寄附(者)拡大につながる企画ができないかな、と思っています。具体的には、夏休み頃から考えていきます。秋以降もまだリアルの集まりができなければ、オンラインの企画になるでしょう。
企画が固まったら、宣伝を兼ねてFB広告にもチャレンジしてみよう、と夢はふくらみます。広告を使えば、メンバーPさんが宣言しちゃった「フォロワー1000人獲得」も夢じゃないかも? (N)
http://jwli.org/japanese/
こんな時期ですから、学会発表やシンポジウムはほぼ延期やキャンセルです。実は先月、私も一橋大学で開催予定のシンポジウムにちょこっと登壇予定でしたが、内容も縮小の上で、オンライン開催になりました。
主催者、登壇者のみ別会場に集まり、そこからZoomを使って配信、およそ100名の方が参加してくださいました。私自身は初めての経験で、カメラの前で話すなんてちょっと緊張するかしら・・・なんて心配していましたが、この部分は話し始めると(!)案外大丈夫でした。ただ、質疑応答では、チャットで送られてきた質問を司会者がその場で仕分け、登壇者が回答するような方法でしたが、やはり聴衆の雰囲気の分かりづらさはありますね。発表内容をどんな風に聴いているのかな、どんな感想をもってくれたかしら…やはり通常のシンポジウムと比べれば、物足りない部分もあります。
とはいえ、しばらくの間、授業だけでなく、学会発表やシンポジウムもオンライン開催になりそうですね。私自身、(今回、IT関係はすべて研究仲間にお任せでしたが…)まずは必要なツールを使いこなしていくところから勉強せねば…という感じですが、(きっと同じような状況の方も多いはず!)みんなで頑張っていきましょう(S)
男女共同参画推進室の活動を共にした院生が博士総代を務めるというので、修了式に行ってきました。自分のゼミの修士院生や、当会メンバーLさんの晴れ姿も、見ることができました。
院生の総代謝辞があまりにすばらしかったので、後でデータをもらいました。困難を乗り越えて専門家として世に出る抱負を述べ、一橋大学での学生生活を振り返り、恩師を始め支えてくれた全ての人々に、修了者を代表してお礼をしていました。その中に、「男女共同参画の推進をはじめ、生活の場における多様性を擁護する致命的重要性を学びました。」という言葉があったことを、関係者は決して忘れないでしょう。
コロナ禍の中、入れ替え制&短縮の簡素な修了式でした。ひとつ残念だったのは、例によって、壇上の役員が全員男性だったことです。最初にここに並ぶ女性は、果たして誰でしょう?(N)
なんとか修論を提出することができました。
若い先輩たちに話を聞いていて、製本にはドキドキでした。
論文をぎりぎりに書き上げてしまうと、製本代がどんどん高くなり、軽く1万円超えだとか。
「当日仕上げ」になると、受けつけてくれるところ自体が少ないので、遠方の工場まで出向かないといけないとのこと。
しかも電車が止まるリスクなどを考えて、2万円ほどタクシー代まで握りしめて行った人の話を聞きました。
自分のしょーもない論文にウン万円も…
これはぜったいに早めに書き上げようと決め、4日前に製本に出しました。
私は国立駅前の「しまだ」にお願いしました。
お店の方は私よりずっと事情をご存じだったので、安心してお任せできました。
結局、勘違いして余計に作ってしまい、1万円を大きく超えてしまいましたが…
それにしても、まだこんなアナログな商売があるのねと驚きです!
修士課程2年(L)